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土用 丑の日

今日は土用丑の日ですね!ウナギ食べる人も多いのかなー?

「土用=丑の日」と思っている方、いませんか?
土用というのは、ある一定の期間のことです。
その期間のなかで「丑」に該当する日が「土用丑の日」なんです。

今回は「土用 丑の日」にまつわることを一挙にまとめて整理してみました!
ちょっと難しくてややこしい話も多いですが、興味があったら読んでみてください。
陰陽五行や干支に詳しくなれるかも?

土用とはいつのこと?

土用とは、簡単に言えば「季節の変わり目」のことです。
もう少し詳しく言うと、四季のはじまりである「立春・立夏・立秋・立冬」の日の直前約18日間の期間とされています(暦は毎年微妙に変わるので、「約」18日となっています)。
そう、夏だけではなく他の季節にも土用はあるのです…!

今年(2019)の立秋は8/8(木)、夏土用は7/20(土)-8/7(水)までの18日間です。
期間中の「土用丑の日」は7/27(土)ですよ!

土用の「土」とは?

土用の「土」ってなに?なんで土なの?どういう意味で土なの?と、疑問に思ったことありませんか。

これは古代中国の陰陽五行説に基づく考えに由来しています。

五行説は古代中国の宇宙観・世界観で、「木火土金水(もっかどごんすい)」の5つを万物の構成要素と考えました。
この5つの要素を季節に当てはめると、
四季は木=春、火=夏、金=秋、水=冬 
となり、それぞれの季節と季節の間に「土」が配されました。

つまり、「季節と季節の変わり目の期間が土」というわけです。

丑の日とは?

おなじみ、十二支のうちの「丑」です。
十二支はもともと、古代中国の天文学で天球を12分割した時のそれぞれの象徴として割り当てられたものです。

暦で日(Day)はもともと甲日、乙日、丙日…というふうに十干で表されていました。
十干とは先ほどの五行(木火土金水)をそれぞれ陰陽で表したものです。

五行×陰陽の2種=10個の干ということです。

「木」の要素に「木の陽干(=きのえ)」「木の陰干(=きのと)」の2種類がある、といった具合です。

木=甲(きのえ)乙(きのと) 
火=丙(ひのえ)丁(ひのと)
土=戊(つちのえ)己(ひのと)
金=庚(かのえ)辛(かのと)
水=壬(みずのえ)癸(みずのと)

十干で「○○え」とつくもの=陽干 
十干で「●●と」つくもの=陰干 
「え」とは兄、「と」とは弟の意です。

ちなみに、現在では十二支のことを「えと」と言ったりしまね。
「えと」は漢字では「干支」と 書きます。
しかし”干支”は本来の意味では「干と支」、つまり「十干と十二支」を意味します。
つまり正確には十二支だけでは「えと」ではなく、十干と十二支を組み合わせたもののことです。

十干と十二支の組み合わせとは、例えば「甲子」ですとか「戊辰」「庚午」などですね。

これらの単語、どこかで見たり聞いたりしたことありませんか?

甲子園、戊辰戦争、庚午年籍、壬申の乱、庚午農民戦争、乙巳の変、辛亥革命……
歴史の授業で出てきたものの中に結構使われていますね。事件があったその年の干支で呼んでいるのです。
甲子園は、完成した年の干支が甲子だったことに由来する命名です。

「甲子」とは(干)きのえ+(支)ねずみ
「戊辰」は(干)つちのえ+(支)たつ
「辛亥」は(干)かのと+(支)いのしし    ……となります。

干支と還暦のしくみ

昔は年月日を表すのにこの干支を使っていました。

そもそもは干で表していたのですが、十干だけで日を表すとすると…10日でひとめぐりしてしまいます。
これではちょっと不便ですね。
そこで十干と十二支を組み合わせることによって、60通りの組み合わせで表すことにしました。これを六十干支(かんし)といいます。

年も同じく六十干支で表せます。
ということは、60年で一巡りしてまた同じ干支に戻ってくるということ。
だから60歳を「還暦」というのです。

ちなみに時間も干支で表します。
「子の刻」「丑の刻」など、十二支で言う言い方を聞いたことがあるのではないでしょうか。
怪談でおなじみの口上「草木も眠る丑三つ時…」の丑の刻や、
今でも使う「午前・午後・正午」の午の刻などですね。

十二支だけの表記がおなじみですが、厳密には時間も「干支」があるんですよ。本当は「甲子」の刻とか「丙子」の刻とか…
同じ子の刻でも、その「日」の干との組合わせで「時間」の干も変わってきます。
(※日の干=時間の干 ではないです。この組合わせの話については難しくなりすぎるのでここでは割愛します。)

ところで、あれ?10×12=120通りじゃないの?と思いませんでしたか?
私は思いました~^^;

組み合わせていくと、

十干
十二支

十二支は十干より2つ余ることになります。
ひとつづつずれていくなら10×12通りとなりますが、2つづつズレていくため60通りとなります(10×12にしたときにできる組み合わせのうち、半分は実際にはあらわれない組み合わせとなるのです)。

十二支も十干と同じように、
子=陽 丑=陰 寅=陽 卯=陰 ・・・・と、順番に陰陽が割り当てられます。
十干と十二支を組み合わせた時、現れるのは「陽干×陽支」「陰干×陰支」の組み合わせのみになります。「陽干×陰支(例えば甲丑)」や「陰干×陽支(乙子)」という組み合わせはないのです。

高校生の時、古典の勉強でこの六十干支のことが出てきたとき、この理屈を私はよく理解ができませんでした。
実際に上の表をすべて暦が一巡するまで書いていって数えて、「あ、ホントだ、60個しかないや」とようやく納得したのでした(笑)

土用丑の日が二回あるのはなぜ?

たまーに、「今年の夏は丑の日が2回あります!」という年がありますよね 。
そのからくりもこの六十干支にあります。
「丑の日が二回!」といっても、六十干支で正確に表したとき一回目の丑の日と二回目の丑の日は同じではないのです。
「一回目は己丑」「二回目は辛丑」などと実は干の部分が違っているのです。
土用の期間が18日、十二支が12日で一巡なので2回丑が巡ってくるということもあるためにこういうことが起きます。

土用期間が18日ちょうどだとして、
・土用初日が「子」の日の場合
 18日分並べると→子寅卯辰巳午未申酉戌亥子寅卯辰巳  
…丑の日が二回出ますね。

同様にして調べていくと次のようになります。

(一番左の十二支が土用入りの日です)
 子寅卯辰巳午未申酉戌亥子寅卯辰巳
 寅卯辰巳午未申酉戌亥子寅卯辰巳午
 寅卯辰巳午未申酉戌亥子寅卯辰巳午未
 卯辰巳午未申酉戌亥子寅卯辰巳午未申
 辰巳午未申酉戌亥子寅卯辰巳午未申酉
 巳午未申酉戌亥子寅卯辰巳午未申酉戌
 午未申酉戌亥子寅卯辰巳午未申酉戌亥
 未申酉戌亥子寅卯辰巳午未申酉戌亥子
 申酉戌亥子寅卯辰巳午未申酉戌亥子
 酉戌亥子寅卯辰巳午未申酉戌亥子
 戌亥子寅卯辰巳午未申酉戌亥子寅卯
 亥子寅卯辰巳午未申酉戌亥子寅卯辰

つまり、
・土用入り日が「申~丑」までの日に該当すれば、期間中に丑の日が二回
・土用入り日が「寅~未」までの日に該当すれば、期間中の丑の日は一回

ということになります。

全部書き出すと一目瞭然ですね。あーーすっきり!!(笑)

なぜ丑の日にウナギを食べるの?

これはもう有名ですね。
諸説あるとは言うものの、
・もともと夏の土用丑の日に「う」の付く名前の食べ物をたべるという風習があった
・そこに、「平賀源内が夏に売上が落ちるウナギ屋の売り上げ回復のキャッチコピーとして「本日丑の日」と書いて店先に掲げたところ、大繁盛した
……というのが通説ですね。

それからおよそ250年後の現在。

ウナギ、ピンチです!!漁獲量減って、このままではいずれ絶滅かと危惧されているレベルに・・・。

そこで私は考える。「もう、ウナギじゃなくてよくね?

実際丑の日ウナギが定着する前は瓜、梅干し、うどんなどいろいろあったようですし。
ここらで原点回帰しましょうよ。
昔は四つ足動物は食べなかったけど今は普通なんだし、もうダイレクトに「丑の日なんだから牛肉」でもよくない?

提案。
うどんに、牛そぼろ+梅干し+瓜(妥協してきゅうり・(笑))のトッピング。
究極の「う」尽くし、どうですか?
食べ合わせ的にどうなんだろうかということは、知りません(笑)
うどん屋さん、キャンペーンして「土用丑の日、うどんの日」を定着させてみましょうよ!
われこそは令和の平賀源内!という方、ぜひプロモーションしてみてくださーい!

土用の期間のなかでなぜ「丑の日」なの?

ついでに疑問。 土用の期間のなかでなぜ「丑の日」なの?
上記の「なぜ丑の日にウナギを食べる?」に比べて、ここを疑問に思う人はあまりいないのかな。
私はチョー気になった!

で、調べたところ。

十二支は暦上では「月」にも割り当てられます。
(旧暦)1月=寅、2月=卯、3月=辰、4月=巳 5月=午、6月=未、7月=申 8月=酉 9月=戌 10月=亥 11月=子 12月=丑

※注意しなければならないのは、上記の「〇月」というのはざっくりで、ということ。
太陰太陽暦においては「1日=新月」「15日=満月」となる、お月様基準です。
上記の十二支は太陽ベースの「二十四節気」を基準に「立春」から1年のスタートです。
この太陽ベースの「立春」にあたる基準日が、かならず新月に当たるわけではないですからね。
ごちゃごちゃしてきます?
お月様ベースの「1月」と、太陽(二十四節気)の「寅月」と、二種類の考え方があると思っていただければよいかと。このお月様ベースでの一か月の単位を「暦月(れきげつ)」、太陽(二十四節気)ベースでの1か月の単位を「節月(せつげつ・せつづき)」と呼び分けたりもします。

で、旧暦と現行歴では1か月ほどずれがあるわけですが、
夏土用に該当する期間が含まれるのは「未月(=だいたい旧暦6月)の後半約18日部分」となります。現行歴の7月下旬ー8月初めにあたります。

未という十二支がポイントです。
「未」の真逆に対応する十二支が「丑」だから。
未と真逆に位置する「丑」の付く日に、うの付く食べ物を取り入れることで未の火の気を相殺して暑さを乗り切ろう!というわけです。

※これは陰陽五行と日本の民俗風習などに詳しい民俗学者の吉野裕子氏の説によるようです。

十二支円環
丑と未は真反対の位置関係になります!

十二支も五行要素に分類ができて、丑は水のグループになります。
 木:寅卯
 火:巳午
 金:申酉
 水:亥子
(太字の部分が土のグループにもなります。つまり、各季節の土用です。未=夏土用、ということ)

未月は夏の土用であり、火のグループ。
その「火の熱さ(暑さ)」を、正反対の丑の力で打ち消して乗り切ろう!というわけですね。

なるほどーですね!

以上ちょっと難しい話でしたが、「土用丑の日」にまつわる疑問のあれこれ すっきり整理できました。
たぬこの自己満足(笑)。わはは。
同じ疑問を持っていた方の参考になれば幸いです♪

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