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2020年から個人事業主・フリーランスの所得税が減税となる!?―2018年税制改革

1月に入ると自営業やフリーランスで働く人は気になってくるのではないでしょうか。

そう、確定申告です。

たぬこもフリーランスなので、そろそろ確定申告の準備を気に掛ける時期になってきましたよ。

そんな中、最近気になるニュースを見聞きしました。

「2020年からフリーランスが減税となる」

なぬっ? 本当か?

……朗報、キター!!!!――(゚∀゚)――!!

いつから減税の対象となる?

詳しく解説しているサイトはたくさんありますが、読者の方がまず気になるのは「いつから減税されるのか」ということではないでしょうか。

え?2020年からでしょ?

そうです。2020年からです。
2020年分の所得に対してからです。

つまり、「2021年の2月15日~3月15日に確定申告をする分」からですよ。

今年2020年に行う確定申告ではまだ変わりません。
まもなく始まる確定申告は「2019年分の所得」の申告ですからね…。

ここら辺を誤解している、あるいは「どっちなの?」と疑問に思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

2018年税制改正、何が変わる?

さて、では具体的に何が変わるのでしょうか。

基礎控除の金額が変わる

基礎控除とは何か。
基礎控除とは、「すべての人が、無条件に所得から差し引きしてもらえる金額」のことです。

確定申告書におなじみの方なら、「年金や健康保険料を払った分を差引く」ときに、同じ欄の一番下で「38万円」を一律で引く欄があったのを覚えているでしょうか。そう、あれです。

この基礎控除が、今までは「誰でも一律38万円」だったのが、2020年分からは以下のように変わります。

個人の合計所得金額控除額
2,400万円以下48万円
2,400万円超2,450万円以下32万円
2,450万円超2,500万円以下16万円
2,500万円超0円

一般的に今回の税制改正は「減税」と言われていますが、2400万円を超える所得があると逆に基礎控除は今より減ることになるのですね。つまり、高所得者にとっては「増税」と言えます。

給与所得控除の変更

これは個人事業主・フリーランスには関係のない部分ですが、会社に雇用されているいわゆる「会社員」の方に関する変更点です。

平成29年から平成31年(令和1年)分までは下記の通り。

平成29年分~令和元年分

給与等の収入金額
(給与所得の源泉徴収票の支払金額)
給与所得控除額
1,800,000円以下 収入金額×40%
650,000円に満たない場合には650,000円
1,800,000円超 3,600,000円以下 収入金額×30%+180,000円
3,600,000円超 6,600,000円以下 収入金額×20%+540,000円
6,600,000円超 10,000,000円以下 収入金額×10%+1,200,000円
10,000,000円超 2,200,000円(上限)

よくパートやバイトで働く人たちが「103万円の壁」を意識するという話を聞きますよね。
これは、「給与所得控除65万円+基礎控除38万円=103万円」を超えてしまうと、所得税が発生してしまうというお話です。

さて、これが2020年分からはこのように変わります。

令和2年分以降

給与等の収入金額
(給与所得の源泉徴収票の支払金額)
給与所得控除額
1,800,000円以下 収入金額×40%-100,000円
550,000円に満たない場合には、550,000円
1,800,000円超 3,600,000円以下 収入金額×30%+80,000円
3,600,000円超 6,600,000円以下 収入金額×20%+440,000円
6,600,000円超 8,500,000円以下 収入金額×10%+1,100,000円
8,500,000円超 1,950,000円(上限)

このように、給与所得者は控除額が10万円減ることになります。

なお前の項目の「基礎控除が38万円から48万円へ変更」というのは給与所得者も個人事業主も違いがありません。
会社勤めであっても自営業であっても、誰でも「48万円」への変更です。

給与所得者の場合(※所得2400万円以下の場合)は、「基礎控除が10万円増えて、給与所得控除が10万円減る」ということです。
よって、差引ゼロで今までと変わらないということになります。

「個人事業主が減税!!」と騒がれている実態は、「(2400万円以下は)みんな減税だけど会社員は給与所得控除が減るから、実質的に恩恵を受けられるのは個人事業主です!」ということなのですね。

青色申告特別控除の金額の変更

個人事業主・フリーランスのみなさん、青色申告してますかぁぁぁ?
節税に目のないたぬこは、ちょっと頑張って青色申告してますよ!!

この金額も今回の変更点のひとつであります。

いままでは「65万円」を控除してもらっていましたね。
これが、変更後は「55万円」へと変更となります。

えっ、青色申告特別控除が減ってしまうの??
それは痛い!!

と思ったアナタ。
大丈夫です、

e-Taxによる申告(電子申告)又は電子帳簿保存を行うことで、引き続き65万円の青色申告特別
控除が受けられますよ。

青色申告特別控除と電子帳票保存法、e-Tax について

青色申告特別控除が65万円から55万円に下がることは先に述べました。
この青色申告特別控除を今まで通り65万円で受けるためには方法が2つあります。

ひとつは、先に述べた通り「e-Tax を利用して申告書及び青色申告決算書を提出する」こと。
そしてもうひとつは「電子帳簿保存法に対応する会計ソフトを用いて記帳し、かつ、電子帳簿保存の承認申請書を税務署に提出する」ことです。

※令和2年からの青色申告特別控除に関する国税庁のパンフレットはこちら(PDF)

電子帳票による記帳と保存

「電子帳簿保存法に対応する会計ソフトを用いて記帳し、かつ、電子帳簿保存の承認申請書を税務署に提出する」 。
……何やら難しそうですね。

この項目に関してのポイントは2つです。

①その年中の事業に係る仕訳帳及び総勘定元帳について、税務署長の承認を受けて電磁的記録による備付け及び保存を行う必要がある

②帳簿の備付けを開始する日の3か月前の日までに申請書を税務署に提出する必要がある。
※ 原則として課税期間の途中から適用することはできない。ただし、令和2年分に限っては、
令和2年 9 月 30 日までに承認申請書を提出し、同年中に承認を受けて、同年 12 月 31 日ま
での間に仕訳帳及び総勘定元帳の電磁的記録による備付け及び保存を行うことで65万円控除が受けられる。

つまり、①税務署に申請書を提出した上で、②電磁的記録における帳簿を付ける ということになります。

※電子帳票保存法に関する国税庁のHPはこちら

※不明な点は必ず税務署に問い合わせや確認をしてください。

単にパソコンで市販の会計ソフトを使えばいいという話ではないのですね。
そのソフトが法令を満たしているものか、税務署での承認を受けなければならないのですね。

・・・・・あー、正直、なんか面倒くさそう。
たぬこは脱落(´;ω;`)
でも大丈夫!もう一つの「 e-Tax を利用する方法」が残されていますからね!

e-Taxを利用して青色申告特別控除を受ける方法

65万円の青色申告特別控除をうけるためには、やはりこちらの e-Tax を利用するという方法が面倒くさくない、かつ難しくないかと思われます。

確定申告をするみなさん、 e-Tax を利用していますかぁ?
たぬこは利用していますよ。
税務署まで行かずにおうちで完結できるから、とっても便利ですね♪

e-TAXを利用するには、以前は事前にマイナンバーカードや住民基本台帳カードを取得し、カード読み取りのためのカードリーダーを用意し……と、それなりの手間がありました。

すでにこの方法でe-TAXを利用している方は同じ方法で良いのですが、これから利用を検討している人には他に「パスワード方式」というカード不要の方法が新たに設けられているので、そちらを利用してみるのも良いかもしれません。(もちろんカード利用の方法を選択することも可能です。)

e-TAX利用の簡便化について

個人納税者の方のe-Tax利用をより便利にするため平成31年1月から「e-Tax利用の簡便化」として、従来通りのマイナンバーカードを利用する方法以外にID・パスワードを発行してもらってネット申告をする方法が可能となりました。

これもやはり事前の準備が必要ではありますが、次のような流れとなります。

①事前に税務署で対面による本人確認を行う
②e-TAXの開始届出書を提出する
③e-TAXのID・パスワードを発行してもらう

※詳しくは、こちらのe-TAXのHPを参照ください。

注意点

これらの方法は、あくまでも「e-TAXを使って送信(申告書提出)」する場合のことです。
似て非なるものに「税務署の申告書作成コーナーに行ってパソコンで申告書を作成する」ということがあります。

たぬこも、以前家のPCのネット環境に不具合があった時に、税務署に行って税務署でパソコンにデータを入力してその場で提出したということがありました。

この場合は単に「パソコンで申告書を作成した」だけです。
e-TAXではありません。
(実際、その場でプリントアウトして紙で提出しましたからね。)

65万円控除を受けるためにはあくまでも「e-TAXで」提出しなければなりません。
税務署のパソコンからはe-TAX送信はできないので注意が必要です。

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雑記
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